Spotify プレイリスト#13からピックアップ
今日紹介するのは、日本のトップ・キーボーディストとして知られる佐藤博(Hiroshi Sato)です。シンガーソングライター、ピアニスト、キーボーディスト、シンセサイザープログラマー、作曲家、編曲家、レコーディング&ミキシング・エンジニア、マスタリング・エンジニア、音楽プロデューサ一、ect…と音楽の肩書きなら無敵とも言える彼ですが1947年6月3日、真宗大谷派の寺の長男として鹿児島県の知覧で生まれました。
それから2年後の1949年に京都の寺に移住をしますが、14歳の頃になると「寺の住職になるという家業を継ぐしかなく、職業選択の自由も許されないのか」と自問し、世の中への怒りや人間社会の偽善性や生きることへの希望も見失うことになります。(彼はこれを、精神的ブラックホールと言っているほど)
私は思うのですが、いつも、大体音楽は人生の転機、希望の光、あるいは一番の敵、みたいな感じでかっこよく人生に登場してくる訳ですけれども、ちょっとあまりにも私たちは音楽というものに人生を乗っ取られている気がします。
佐藤博を知ったのは、小学校5年生の真夏。日が落ちてきた辺りにパパが磯辺で釣りをしていて、私は車の助手席からパパと海を見ていました。パパの車は音楽がまだその時は入っていなくて、ずっとラジオが流れていて、その時、たまたまSEASIDE LOVERSのアルバムが流れました。ぼーっと聴いていたけど流石にイブニングシャドズを聴いた時、何もかも完璧なのと、1日を終えようとしている時間帯に宝箱を発見した感じがあって、その日、夜眠れませんでした。
また夏を終える前に書きますが、このプレイリストの松下誠さんの楽曲もチェックしてみてください。
おやしゅみ